読んだら文春買いたくなる『週刊文春編集長の仕事術』



「週刊文春」編集長の仕事術

普段週刊誌を読まない僕でも文春砲の名前はよく聞く。
そんな週刊文春の編集長による仕事術というか、
こんなことを考えて作っていますよという本。

著者は文春の編集長になるまでにも色々な雑誌の編集、作成に
携わり、それらのエピソードを読むと、
雑誌作りが垣間見えて面白い。

印象的だったのは、ネタによって週刊誌ではホットな話題が、
テレビでは事務所の力関係やら大人の事情やらでまったく取り上げられない
ことがあり、それではユーザーに見限られて当然だと言うくだり。

しかもこれが本書で何度も出てくるあたり、
同じマスコミであるテレビに対しての見方が伺えて面白かったし、
著者の危機感を表していると思う。

また、週刊誌は人々の好奇心に応えていると。
人気者や政治家やクリーンなイメージのあの人が実はこんなことしてますよという
事実を載せて読者に判断を委ねるという考えだそうだ。

著者の立場からしてもそういう言い方になるのだろう。
でも、人はやはり人気者の凋落話が大好きだし、
政治家や役人の不正を見てけしからんと言って溜飲を下げたい。
そうして一時でも自分の状況を忘れることが誰しも好きなものだ。
なんと人間らしい話じゃないか。

スクープ狙って、苦労しながらも俺たち楽しくやってまーす、という本なので、
タイトルにある仕事術としては、堅気のサラリーマンにはあまり活かせそうな
ものはないだろう。
しかし、文章のプロだからなのか、非常に読みやすく面白い内容だった。

文春も有料での雑誌、記事提供を模索しているとの話もあった。
日経クロステックも有料化しているし、
ニューヨークタイムズのように情報サイトは有料化していく流れなのだろうか。

今でも世間では次の文春砲がどんなネタか期待されていると感じる。
取り敢えず、今週の週刊文春を買ってみよう。

【まとめ】
ゴシップってやっぱ面白い。